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iTunes MatchにOgg Vorbisは使えない

日本でもスタートしたiTunes Matchにogg(Ogg Vorbis)の音楽ファイルを食わせられるか気になったので色々試してみた。oggだけでなく、FLACやAPEなどiTunesがネイティブ対応していない他のフォーマット全て共通の話。

結論:不可能です

端的に言うと、無理。iTunes Matchは音楽ファイルの波形データを用いてマッチングを行う仕組みなので、iTunesにXiphQTを導入してoggが再生可能な状態にすれば波形データをiTunes Matchサーバに送ってくれるんじゃないかなーと思った。君も思った?

しかし、そもそもiTunes MatchはiCloud(iTunes in the Cloud)の一部を構成するサービスなので、親であるiCloudoggに対応していない以上、iTunes Matchでもoggは使うことができない。「MatchしないファイルはiCloudに送信して他のデバイスからアクセス可能にする」というiTunes Matchの大事な機能が動かなくなってしまうし。

海外のサイトを探すとなんだか「oggいけます」と書いてあるサイトがちらほらあるような気がしたのだけど、よく読むと「再生するだけならXiphQT入れればいいけどiTunes Matchに送るにはmp3に変換しなきゃだよ」などと書いてありますね。

はいどうもお疲れ様でした。

で、どうするの

私は根っからのogg大好きっ子でありポータブルプレーヤもCOWONを使い続けてきたほどのoggメンなのだけど(oggあるある)、いいかげんoggの反撃に期待もできないし、対応プレーヤが少なすぎて不自由だし、なにより昔はメリットだったはずの対ビットレート比音質もAACなどの急成長でむしろ相対的に微妙な感じになってきていたりするので、いい加減潮時だと思った。

そんなわけなので手持ちのoggiTunes Matchに対応している形式に変換することを決意。やっぱりナウでヤングなボーイとしてはクラウドでミュージックをプレイするモダンなライフをエンジョイしたいし。

oggのファイルは数千曲あるので変換とか死ぬほど面倒なのだけど、xrecodeをダウンロードしていろいろ試した結果、Apple Lossless(ALAC)へ変換する事に。うちの環境ではmp3や非可逆AACへ変換するよりもALACが30%ほど高速だったし、ついでに、可逆圧縮である。

ファイルサイズは大変な事になってしまうけど、iTunes Matchでマッチしなかったものはローカルのファイルを再生なりアップロードなりすることになるので、既にogg非可逆圧縮してある音源をさらに非可逆圧縮して劣化させてしまう事態は避けておきたい。いずれファイルサイズが気になったらMatchした曲だけ256kbpsのAACをDLし直して置き換えるつもり。元のoggは192kbpsだったので、十分に元は取れる。

さっき変換作業を終えたけど、7000曲ほどの変換に要した時間は2時間程度だった。もちろん設定を詰める作業やなんやかやでそれ以上の時間は掛かっているけど。Core i3-4130などというショボい環境でもそのくらいの時間でエンコードが済んでしまうというのは、なんだか時代ってすごいなーという感じがする。